自分に優しくしようと言われて、何をしようと思いますか?
カウンセラーをしていると驚くほど「自分に優しくできません」という相談が届きます。人には優しくできるのに、自分には適用できないのです。
そうなんです。何をしていいやら…。
考えてもできない場合、行動で示すといいんですよね。
人は思考と言動を一致させる心理があります。行動で優しくできればいいんです。
当記事では、
- カウンセラーの私も実践している自分に優しくする方法
- なぜ自分に厳しくしてしまうのか
- 今すぐできる、自分を労わる思考の作り方
上記をそれぞれ解説します。
自分は労わりすぎるぐらいで丁度いいんです。自分に優しくする方法を知り、のんびり過ごしましょう。
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1.カウンセラーの私も実践する、自分に優しくする・労わる方法
さぁ自分に優しくしよう!と思うだけで優しくすることはできません。
できたらやってますからね…。
つまり、考えで自分に優しくできないタイプなんです。
人は思考と言動を一致させたがる性質があります。こうした心理などを活用すれば、結果的に自分に優しくすることができるのですね。
具体的に試して欲しいことは以下のとおりです。
① 自分をケアする時間を持つ
わかりやすいのは肌ケアです。
- セルフ脱毛
- スチーマー
- 化粧水や乳液で肌をケア
- セルフマッサージ
このように自分をケアする時間を持てば「自分に優しくしている」のです。
日々忙しいから、自分をケアする時間を忘れてしまうでしょう。そうではなくて、忙しいからこそ自分にしっかりと時間やお金をかけて欲しいんです。
ちなみに私も家にレーザー脱毛器がありますので、ポチポチ脱毛しています。
肌は無印良品の化粧水をパシャパシャ。夜には必ずストレッチをしています。
毎日30分は自分をケアする時間にしてみましょう。
② 細かく自分にご褒美を与える
自分の頑張りを知っているのは自分だけです。
失敗した日こそ褒めて欲しいですよね。
そんな時こそご褒美です!
例えばケーキ。1つ600円前後で買えますよね。
特別な日にケーキを食べる必要はありません。少し頑張った日のご褒美に買えばいいんです。数百円で自分の笑顔が買えるのなら安いでしょう。
このように「日常の頑張り、挑戦」を褒めてあげましょう。
私の場合、失敗した日や「我慢した日」にご褒美を買います。
よくやった!よく耐えた!と自分に声掛けをするイメージですね。
③ 友達に使う言葉を自分にも使う
疲れた日に限って自分に厳しくする人が多いんです。
そうではなくて、自分は自分の1番のファンであり親友と考えましょう。
- 自分を励ます
- 否定的な言葉を使わない
- どういう状況であっても自分は自分の味方でいる
上記3つを合言葉にすれば間違いありません。
あなたも…疲れた親友に「もっとやれ!へこたれるな!」とは言わないでしょう。親友にかける言葉をそのまま自分に使えば大丈夫ですよ。
④ 過程主義、行動した自分を褒める、認める
結果主義になると自分に厳しくなりがちです。
結果主義…どういうものです?
結果を出さなきゃ意味がない!みたいなことですね。
では、その途中で学んだこと、出会った人は無駄でしょうか。そんなことはないはずです。
人生では大半のことが失敗です。しかし、失敗の度に学び知見が広がっていくのです。
結果ではなく過程主義になりましょう。
たったこれだけで、自分を否定する回数が減るんです。これも自分を労わることにつながります。
他にも、行動そのものを褒めたり認めれば自己肯定感が上がります。自己否定を避けることが自分を労わる気持ちにもなるのですね。
続けて自分に厳しくしてしまう気持ちについても解説していきます。
2.なぜ、人には優しいのに自分には厳しくしてしまうのか
自分に厳しすぎる場合、以下の課題を持っている可能性があります。
- 自己肯定感が低い
- 真面目すぎる、完ぺき主義がある
- 自分に厳しくすることで許されたい
- 人の評価で自分の価値を決めている
- 罪悪感を持ちやすい
人を許すことはできます。でも自分を許せなかったりするのです。
さらに、自分に厳しくしてしまうポイントがあるのです。以下の点に注目しましょう。
① 自分と向き合うことは今この瞬間にいつでもできる
自分と向き合うって簡単なんです。いつだって自分はいますからね。
確かに…ふとした時に自分を責めちゃってます。
準備も何もいりませんからね。
だから自分を責めたい気持ちの時に責めてしまうんです。
人は今の状態に左右されます。失敗したら、その失敗した落胆の気持ちで物事を見てしまうのです。
自分と向き合う時間を決めた方が安心でしょう。
特に夜は疲れています。熟睡した朝に物事を考えるだけで、よほど違った視点を持てるのですね。
② 疲れを自覚できていない
疲れているとロクなことを考えません。疲れると…ネガティブになるというより落ち込むのです。
- 身体も脳も疲れる
- 脳が過剰に考える。考えることをストップできなくなる
- オンとオフを切り替えられなくなる
しかし、疲れは数字で見えるものではありません。
私たちが体感で捉えていくしかないのです。そこで、疲れを自覚する方法を知っているかどうかが重要点になります。
毎日の日記を書きましょう。ここ数日でどういうことがあったのかがわかるだけで、疲れを自覚しやすくなります。
今の疲れは今日発生したものとは限りません。
自分を振り返り客観的に見る、自己洞察力を上げましょう。疲れを自覚しやすくできます。
③ 後悔、過去の失敗を悔やむ性格がある
人それぞれ性格が違います。あなたが後悔しやすい性格を持つのなら、自分を責めてしまうでしょう。
あー…確かに損したことや、自分を責めることを覚えてます。
過去の自分も自分です。過去の否定は自己否定になるのです。
損したくない気持ちが強ければ、損をした過去を覚えています。これからも損したことを強く覚えてしまうのです。
人生では多少損をするもの、という前提を持つのもおすすめです。
加点方式も良いでしょう。損をしたのではなく「経験をした」と捉えれば、プラスで捉えることができます。
これで悔やむことを記憶に定着しづらくできるのですね。
④ 自分を許したい気持ちがある
自分を責められたくないのです。防衛的な気持ちが出ているのですね。
防衛的な気持ちがあると「私が私を責めるから皆は責めないで!」と考えます。だから自分を責めることで許されたいと思っているのです。
これは自分の心の問題です。
周りが許していても、自分が防衛的な気持ちを持っていると…許されたい気持ちは続いています。
過去のことも思い出して自分を責め続けてしまうのですね。
防衛的思考については動画で詳しく解説しています。
こういう時こそ自分を労わることが大切です。
早速、今すぐできる自分を労わる思考の作り方をお話しますね。実践してみましょう。
3.今すぐできる、自分を労わる思考の作り方
自分の労わり方にはコツがあります。何となく優しくできるものではありません。
そういうものなんです?
今日から意識を変えるぞ!と思っても変わらないですよね。
ではなくて、要点を守っていくこと。
そして、自己洞察力を鍛えていくことが助けになります。それぞれ取り入れてみましょう。
① 精一杯やっている自分自身を認める
まず今の自分を認めましょう。自分を認めることが「自己肯定感の獲得」にもなります。
- 自分なりによくやっている
- できないことはあって当然
- その中で最善を尽くそうとしている
上記のような考え方です。
自分を労われない人は自分に厳しすぎるのです。
自分の実力以上に自分に期待すれば、その期待に応えられない自分を責めてしまいます。
結果ではなく過程を見ること。使ったエネルギーに対して「よくやった」と考えることで、どういう状態でも自分を認められるようになります。
② 自分が自分のファンであり、1番の親友と考える
自分を労わる基本の考えがコレ。自分が自分をどう見るかを考えます。
私…鬼上司のように思っていたかもしれません。
自分を批評すれば、自分を労われなくなって当然です。
批評ではなく「ファン」のように考えます。親友のように捉えてみましょう。
- 憧れの対象
- どういう状況でも味方、仲間
- 弱った時は優しくする
上記の思考が生まれますよね。
少なくとも、上司・厳しい教師・教官のような感じで自分を見ることはやめましょう。自分に優しくする言葉が出てこなくなります。
③ ここ1週間を振り返る
疲れは今この瞬間に出るものではありません。これまでの蓄積です。
例えば、心の疲れは「3ヶ月前のものがやってくる」と言われます。転職なら、転職までの準備時間の疲れ含めて出てしまうのです。
そこで自分を振り返る力、自己洞察力を上げることをおすすめします。
自己洞察力は日記を書くことで上がります。ここ1週間を振り返り「大変だった」とわかれば、自分を労わりやすくなるでしょう。
今日だけ見ては、優しくしようにも判断が難しいのです。
日記が面倒なら「今日のタイトル日記」でも構いません。カレンダーに疲れた日だけ赤印を打っても大丈夫。
多少なりとも今週を振り返るポイントがあれば、頭が勝手に思い出そうとするものです。
最後に自己肯定感についても触れていきますね。
4.日常の中で自己肯定感を高める工夫
自己肯定するコツは「自分を責めないこと」です。自己肯定の逆が自己否定ですからね。
人は日常の中で「理想に近づこう」と思っています。自然と自己肯定感を上げようとしているんですよ。
でも…どうして自己肯定感が下がるんです?
自己肯定感を下げてくる人がいるためです。
まずは自己肯定感を下げる人たちから離れ、自己否定につながる行動を減らしましょう。
- 苦手なことばかりしなくていい
- もっとモノやサービスを頼る
- 上手にやる前提を持たない
- ルールを決めすぎない
上記のような考え方が助けになります。
続けて、自分を認める習慣を持ちます。
- 自分はよくやった
- 失敗するほど行動した
- よく耐えた、我慢した
上記のような言葉を使えば、自分を責める回数も減りますよね。同時に自分も認められます。
もちろん、1回で効果が出るものではありません。日常の癖として取り組みます。大事なのは何度も思い出す…リマインドすることです。
忘れないために紙に書きましょう。その紙をわかりやすい場所に貼りましょう。
トイレの中とか、確実に見る場所に貼るといいですよ。
その積み重ねとして、自分を傷つけない自分を作ることができるのですね。
まとめ:離れられない自分だからこそ優しくしましょう
自分だけは決して離れることができません。自分が自分を嫌うなんて、人生でもつらいことの1つです。自分だけは自分に優しくしなければいけません。
もっと自分に時間とお金をかけましょう。
もっと美味しいものを食べましょう。嫌なことを断りましょう。
そんな積み重ねで自分を大切にできるのです。自己犠牲で生きていてはつらいばかり。努力している自分を認め、頑張りすぎる自分を許してあげることも大切なんですよね。
ふと疲れた時、ぜひまた当記事をお役立てください。
以上、今日はこんなところで終わりますね。Blue Rat WebのRyotaでした。
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