突然ですが、皆さんは心から感動する体験をしていますか?
子ども時代は様々なことに感動していましたよね。用水路は洞窟のように見え、雪の日は一大イベントでした。
大人になるとこの感覚は失われます。脳が成長してしまうためです。
でも、あのきらびやかな日々…もう1回体験したいですよね。
頻繁ではないですが、あの感覚を取り戻すこともできます。
心が揺さぶられる体験をすればするほど幸福度は上がると言われています。
当記事では、
- なぜ子ども時代の見え方ができなくなってしまうのか
- 大人になった今、心から感動するため何をするべきか
- 幼少期のやり直しをしよう
というお話をします。
生き方を模索している方はぜひお役立てください。
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1.なぜ子ども時代のようなキラキラした世界が見えなくなるのか
皆さんは子ども時代の記憶がどのくらいありますか?
当記事を書いている私は2歳の頃から記憶があります。当時は身体が弱く、ほとんど寝ていたことを覚えています。
大好きなリンゴを食べすぎて一歩も動けなくなったり…子どもらしいことをしておりました。
その中で印象的なのはぬいぐるみ遊び。母親がぬいぐるみを動かし、話しているようにすると、本当にぬいぐるみが話しているように見えたのです。
それは小学生小学年まで続きました。以後は、どうしてもそのように見えません。
どうしてなんでしょうね?
科学的な根拠もありますし、大人ならではの理由も出てきます。
まずはここから解説していきますね。
① 子ども時代と大人では脳の成長度が違う
私たちの脳は3つの脳を持っている…というお話があります。
- 生きるための爬虫類の脳
- 感じるための哺乳類、猿の脳
- 考えるための人の脳
それぞれが「反射」「情動、感情」「理性」の3つを持っています。
生きるため…は食べるなどの生理的欲求のもの。感じるため…は、感情的。衝動的であったり、関わりたい気持ちのもの。人とハグしたいとかですね。
考えるためは理性。赤の他人をいきなり抱きしめたら事件ですよね。こういうことを防ぎます。
子ども時代はまだ考えるための脳が育ち切っていません。衝動的だったり、感情が強いです。大人の脳と違うので、世界の見え方が全く違っているのです。
そのため、木目が怖いとか、カーテンが揺れて怖いとか。大人が理性で判断できるものを怖いと思ったりするのです。
一方で、ふとしたことが面白くて仕方ありません。ぬいぐるみを大人が操れば、本当に動いているように見えるのですね。
② 生きるための打算を考えてしまう
大人になれば様々な責任が発生します。さらには、この厳しい世界を生きなければと必死になります。
そりゃ全部衝動的には動けないですよね…。
かなり論理的に考えるようになる、と言えばわかりやすいでしょう。
子ども時代には雪も面白いイベントでした。
大人になれば違います。通勤に遅れが出ますし、濡れることも嫌でしょう。雪は悪天候として判断されるのです。
他にも人からどう見られるか?も意識します。真冬に半袖半ズボンで遊びまわっていれば、周りからは注目されてしまうでしょう。
こういう考えも「理性的」と言えますね。
③ 良くも悪くも経験で慣れてしまう
ドーパミンは慣れていくのです。
数回恋をすれば、初恋のようなドキドキは失われるでしょう。美味しいものも、数回食べれば最初の感動からは遠ざかります。
特に誰もが楽しいと思うもの。テーマパークも…徐々に発展するとは言え、1回行くと覚えます。少しずつ慣れてしまうのです。
雪も大人になれば珍しいものではありません。子ども時代からの蓄積で、ワクワクするもの、興奮するものが減ってしまっているのです。
そのため、皆さんに感動を得るため取り組んで欲しいことがあります。以下続けてお話していきますね。
2.大人になった今、心から感動するために取り組んで欲しいこと
心から感動するにはポイントがあるのです。
- 純粋に楽しめる状態にある
- 感動する心を育てる
- 新しい体験をする
そして、理性を超えた感動を求めていくことです。
この考えからすれば、大多数の方が感動を味わえないことにも気づけるでしょう。
当記事を書いている私も、生きることだけに必死だった時…日々の充実や、空の青さにさえも気づけない時がありました。この感覚です。
① 心の安心安全を作る
安心安全である、余力がある。この状態じゃないと感動は味わいづらいです。
安心安全は「自分を認める」…自尊感情にも影響します。今、安心安全でないと、とても日々を楽しむことなんてできないのです。
仕事があまりにつらいとしましょう。楽しいテーマパークに行っても、仕事のことを考えますよね。絶景を見ても仕事のことを思い浮かべるでしょう。
少なくとも、生きることが「安定していること」が必要です。
今、目の前のことにしっかり集中できるほどの余裕がないと、感動するしない以前のお話なのです。
② 持っているもの、当たり前と思っていることに感謝する
大きな感動の前に、日々の小さな感動に気づけるほどの気持ちが必要です。感動は「味わう心」が必要だからです。
そういうものなんです?
例えば、絶景を見ても写真を撮るだけの人もいますよね。
同じものを見ていても、人それぞれ見ている感覚は違います。単に「素晴らしい夕焼け」を見て動けなくなるほど感動する方もいますからね。
そこで、今の日々で感動を見つけることが大切です。
- 子たちの成長
- 友人らと笑い合うこと
- 今日も朝が心地よいこと
例えば、我が家は6歳の長男と3歳の次男がいます。2人は良くケンカしてますが…子どもが2人生まれ、元気だからこうした風景も味わえるのです。そう思うとジーンとしますよね。
このような感覚です。
③ 体験や経験にお金をかける
自分にしっかりとお金や時間をかけることが必要です。さらには、体験や経験が良いでしょう。
多くの人は「将来の不安」で、とにかくお金を貯めます。それも大事なことですが…今、この瞬間の楽しさ・感じる心を養うことは難しくなるでしょう。
気持ちは養うことが必要
私は司馬遼太郎さんの小説が大好きです。彼の小説で「峠」というタイトルのものがあります。
この中で「全財産を使い紙と筆、墨汁を買い書道を始める人」の話がありました。
そんなにお金をかけずとも書道はできますよね。それに疑問を持った人が訪ねるんです。
「どうして全てのお金を使い道具を買ったのですか?」と。案の定、半年で紙はなくなってしまったのです。
「俺は気を養ったのだ」。
お金を使う。体験をする。これを定期的にしないと、自分が何かを体験する気持ちを失ってしまいます。好きなものを楽しみ、ワクワクする気持ちを養うことが大切です。
④ 背景、ストーリー、過程に目を向ける
皆さんは好きなアーティストがいますか?
好きなアーティストの音楽を聴けば嬉しいでしょう。でも、服装やらアレコレ真似したくなるもの。それはアーティストのセンス・生き方を取り入れたくなるからです。
そう思うと奥深いですね…‼
これは大人ならではの感動体験につながります。
お城が好きな方もいるでしょう。私も好きです。
お城の雰囲気が好き!もありますが…。この城でどういうドラマがあったのか。それを考えると涙が出そうになります。
幼少期に住んでいた場所に足を運んでみましょう。たったこれだけでも、当時の記憶が思い出されて感動するはずです。記憶と共に得られる感動体験をするため、背景を楽しむことが大切なのですね。
続けて、実際に私が感動したことを一挙お話したいと思います。
3.実際に私が大人になって心から感動した体験
箇条書きでお届けします。
- 10年勤めた工場を退職した日
- 結婚式当日。招待した皆がチャペルで勢ぞろいしていた瞬間
- 子どもが生まれた日
- 自分の著書が書店に並んでいるのを見た日
- 夏休み。子どもと虫取りをした暑い日
- 子どもと公園でボール遊びをしている瞬間
- 憧れの人と一緒に仕事ができた日
面白いもので、特別な瞬間ばかりではないのです。
自分が注力してきたものが形になれば…感動はするでしょう。でも、心が揺さぶられた時に感動が発生しているんですよ。
10年勤めた工場をやめた日。その日は美しい夕暮れ…ではなくて、明るい日でした。ごく普通の日だったんですよ。逆にそれが心に残っています。
後は子どもの純粋な笑顔とその風景。これが自分の子ども時代を見ているような感覚で感動しました。
特定のモノ。ではなくて、ほぼすべてが体験・経験なのです。そう思うと何かを手にするより、お金に変えられないことに価値があることがわかりますよね。
4.私たちは幼少期のやり直しをしている
思えば、私たちは幼少期の課題と向き合っています。
- ゲームをやりたかった ⇒ ゲームをやる
- 優しくされたかった ⇒ 優しさを求める
- 家族が忙しすぎた ⇒ 愛情を求める
大人になると、子ども時代のやり直しのような行動を取っているのです。
皆さんが各々、子ども時代に求めていたものと向き合うことで、本当の満足を得られるようになるのです。これは自立とも関わりがあります。
① 幼少期に本当はしたかったことを探している
本当はしたかったこと…は、明確なものではないこともあります。
- もっと子どもらしくされたかった
- 習い事をするより、遊びたかった
- 色んな所に行きたかった
などもあります。
幼少期に求めていたものは、改めて考えないと思い出せないものです。
Ryotaさんは何かあったんです?
私はそうですね…もっと認められたかったかもしれません。
頑張って賞を取ったら親が喜んでくれる。そう思い努力した割に、無関心だったので怒った記憶があります。
だから今でも頑張りを認められたいのかなと思います。これは心理的課題にもなりますけどね。
その幼少期の課題を認め、改善すると満足は得やすいです。
② 大人になった私たちに保護はいらない
保護は子ども時代のものです。
大人になれば保護はいりません。人から干渉されても、それを受けとる必要はないのです。
ずっと保護を求める気持ちがあれば、心の安心は得られません。自分で自分の行動に責任を持てばいいのです。これではじめて自由を得られます。
知らない間に自分で制限を作っていませんか?
あれはダメ。これもダメ。
本当にそうでしょうか?派手な服を着てもいいし、髪型をモヒカンにしたっていいのです。
※仕事上の問題があれば別ですが。
「親が文句を言うから…。」
それこそ保護が必要だからです。親はもちろん、誰かに嫌われても私たちは生きていけます。自分の良好な人たちと生きていけばいいのです。
③ 自分で責任を取り、自分で決断をしていい
これが自立です。
自立は自分の責任で選択をする。決断をすること。
あなたは自分らしく生きていいのです。誰が何と言おうとあなたの人生。誰かの顔色をうかがって生きる必要はありません。
毎日消耗することから離れ、心の安心する生活をする。これだけで見えている風景が変わります。
疲れているとモノクロに見える世界も、疲れが取れれば色づいて見えるのです。その時に感動する世界を味わえるでしょう。
まとめ:今この瞬間に集中し、熱中し、そして卒業をしていこう
皆さんは今に生きています。
過去ではなく、未来でもありません。そして、今を楽しんで過ごせばいいのです。人生は1日の連続ですからね。
何かをして…その何かが一生続くものでもないでしょう。卒業し、また新しい何かを始めていきましょう。その度に心を揺さぶる体験・出会い・別れがあります。
それが卒業です。卒業を意識していけば、また子ども時代のような感動を味わえるようになりますよ。
以上今日はこんなところで終わりますね。BlueRatWebのRyotaでした。