あなたは、優しい人を怒らせたことはあるでしょうか?
優しい人は怒らせると関係性が戻りにくくなります。怒らせた側は皆さん「え、どうしてそのくらいで怒るの?」と不思議に思うんですよ。
優しい人って怒らないイメージですけど…。
怒らない、というよりも別の感情にすり替わるんです。
友達はもちろん、夫婦関係でも気をつけて欲しいこととなります。
当記事では、
- なぜ優しい人を怒らせてはいけないのか
- 優しい人が出している注意のサイン
- 優しい人ほど我慢のしすぎに注意しよう
上記をそれぞれ解説します。
「そうそう、そうなんですよ!」と気持ちがラクになる内容です。ぜひお役立てください。
生き方や心理系に関わる書籍も出しています
YouTube動画でも学べます
1.なぜ優しい人を怒らせてはいけないのか。関係性が戻りにくい理由・心理
優しい人とは「思いやりがあり、他人のことを想像できる人」や「温厚である」のイメージがあるかと思います。
実際に激しく怒る人は多くありません。
だったら、関係性も戻りやすいんじゃないんです?
一線があるんですよね。その線を超えるとむしろ関係性は戻りづらいんです。
決して怒らないわけじゃないんです。
怒るの代わりの行動を取ったり、違う考えに移行することが多いのですね。そのポイントを順にお話していきます。
① 怒るより呆れる
人間関係の終焉とは「呆れること、諦めること」と言われます。
意外かもしれませんが、嫌いになることではないのです。
嫌いな場合、まだ期待をしています。その嫌いな部分を直して欲しい、良い関係性を保ちたいと思っているのです。
呆れてしまうと「もう無理だ」とさじを投げた状態です。
- 何を言われても平気になる
- もうエネルギーを使いたくない
- 一秒でも離れたい
上記の感覚になってしまうのですね。
実際に私もYouTubeでも「確かに怒るより呆れます」というコメントが大半でした。
人間関係が終わるため、仲良くなるためにはまた赤の他人からスタートする流れとなります。
② 細かくサインを出している
優しい人は温厚です。温厚なため、小さくサインを出しているのです。
これに関しては優しい人の課題とも言えるでしょう。
嫌なことを「やめて!」とハッキリ言いづらいため、相手に伝わらないことも多いのです。
じっくり観察するとわかります。
ほとんど否定をしないのに、稀に否定をする…などの行動が見えてくるはずです。
滅多に断らないのに、断るようになる…とかもありますよね。
それが精一杯のサインなんですよね。
よほど耐えられないことだからサインを出しています。その重さに気づく必要があるでしょう。
③ 水面下でずっと耐えた、我慢してきた
コップの水を想像してください。
そのコップの水が溢れた時が人間関係の終わりです。優しい人はコップが大きいのです。
つまり、長くたくさん耐えているのです。
特定のことで冷たくなるのではなく、これまでの蓄積があっての問題なのですね。
よく優しい人に対して「急に縁が切れた!」と怒る人がいます。
そうではありません。最後の最後に小さなことで「コップの水が溢れてしまった」のです。
特定の出来事のみにとらわれると、問題の本質が見えなくなります。
これまでたくさんの迷惑をかけていなかったか。相談に応えてもらったけど、相談に乗ることはなかった…などのポイントがないかを考える必要があります。
④ 他の人に相談して決断をする
優しい人は周りから愛される、喜ばれるケースも多いものです。
優しいからこそ、その優しさに惹かれて様々な人が集まります。相談に応えることも多いので、逆に相談に乗ってくれる人も出てきますよね。
優しい人の場合は「周りが何かと助けたい気持ちが出る」ことも多いのです。
確かに優しさから、助けたいと思う人も出てきますよね。
ということは、相談して決断ができるのです。
人間関係で悩んだ場合も、周りに細かく相談するでしょう。
相談した結果の決断は揺らぎにくいのです。
身近な人が真剣に悩みに対して反応してくれたら心強いですよね。関係性を切る勇気付けが十分にできているのです。
⑤ 他の人間関係で満足できる
優しい人って皆さんも「仲良くしたい!」って思いません?
- 話を聞いてもらいやすい
- 否定が少ない
- コミュニケーションコストが低い
ということは、人間関係が多いんですよ。
良好な人が多かったり…助けになってくれる人が多かったりします。
すると、1人欠けても他の人間関係で満足できるのです。
逆に人間関係が少なくて依存的な人ほど「見捨てられ不安」が発生します。
特定の人がいなくなると…孤独感に耐えられなくなるのです。
他の選択肢があれば特定の人に依存しませんよね。その結果として、離れると決断した後はドライにできるのです。
⑥ 相手のために厳しくできる
優しさを厳しさの中に加えることができます。
優しさを厳しさ…です?
ええ。厳しくした方が相手のためと思う時があります。
例えば、相手があまりに甘えており「自分で何もしない」としましょうか。
あえて助けず放置。相手に自分で何かをすることを学んでもらった方が優しさでしょう。
かわいい子には苦労をさせろ。みたいな言葉がありますが、あのイメージです
何でも助けていれば相手は成長しないのです。成長が相手のためと思えば、厳しい選択こそ優しさになってきますよね。
⑦ 十分に考えて決断する
優しい人が離れようと思った時…。
思いつきではなく、何度も離れようと考えてきたのです。
優しいからこそ「もう少し待とう」「まだ我慢した方がいい」と思い続けてきたのです。
コップに水を溜めていき…その水が溢れた。みたいな我慢の限界が決断の時なのですね。
以下のスレッズ投稿もまとめとして参考になります。合わせてご覧ください。
投稿者: @ryo_shigotoThreadsで見る
上記投稿が閲覧できない方は以下をご覧ください。
- 水面下で耐えてきた
- 今回の体験ではなく、これまでの積み重ねがある
- 怒るより「あきれる」
- 何回かリアクションをしている、やめて欲しいと訴えている
- 既にじっくりと考えて縁を切る判断をしている
- 他の人に相談して進めていることが多い
- 相手以外にも良好な人間関係があり、依存していない
- 嫌いではなく、赤の他人状態に戻す
- 何とかしたいではなく、二度と会いたくないと思う
- 相性が悪い、など大きな面での判断をする
- 平和に過ごす道を選びたい
- 関わっていることに自己嫌悪する
- 限界を迎えた状態なので、鎮静化までも相当の時間がかかる
続けて、優しい人が実は「やめてほしい」ことを伝えているサイン。これもお話します。
2.優しい人が出している「もうやめて」のサイン
優しいから怒らない。断らないわけではありません。
相手を傷つけないよう様々なことで伝えようとしているのです。その内容に気づかなかっただけなのですね。
でもそれは…優しい人側の課題でもありません?
仰るとおり、性格的な課題とも言えるでしょう。
それはそれとして、気づければ関係性は続くかもしれないのです。以下のようなアクションがないかを考えてみましょう。
① 普段断らないのに断る
これまで極力断らなかったのに…急に断るようになる。1度、やめるよう伝えるようになった場合は注意が必要です。
- 本当は参加したくない
- 既にネガティブな気持ちを抱いている
- 距離を遠ざけたい気持ちがある
などの可能性が出てくるためです。
もちろん、誘いの内容的に断ることもあるでしょう。
そうではなくて、今までと同じようなことなのに…。参加する前に何かしらの否定的アクションがあれば、避けたい理由が生まれているのでしょう。
気持ちはほぼ確実に行動になって現れます。
断るそぶりを見逃さないようにしましょう。
② 返信や返答の内容が少なくなる、遅くなる
内容が少なくなるのは困っているため。あまり深入りしたくないため。
返信が遅くなるのは悩んでいるため。吟味しているためです。
これはわかりやすいですね…。
元から反応の速かった人であれば、なおさら注意が必要ですね。
興味がなければ反応も薄くなるもの。段々と「避けたいなぁ」と気持ちが揺れ動いている可能性があります。
返信が遅い場合は他の人に相談している可能性すらあります。
この場合に催促すれば、より相手から距離を取られるでしょう。
③ 事務的、淡々としていく
既に呆れかけている…部分が出ています。
「関わりたくないなぁ」と思っているのです。
優しさがあるからこそ、ほとんどの会話を流さずに受け止めていたはずです。それがなくなっているのですね。
- 返信が短文
- 話を広げようとしない
- そもそも反応がなくなってきた
ここまでの状況であれば、周りから「あの子困っている?」と情報集めをした方がいいでしょう。
既にエネルギーを使いたくない状態なのですね。
連絡も「早く終わって欲しい」と考えています。それが事務的な態度に表れているのですね。
④ 早めに去るようになる
姿を見ても関わらないようになっていきます。
避けているってことですね、わかりやすい。
可能であれば「このままフェードアウト」まで思っているでしょう。
関わって誘われることが嫌なのではなく「怖い・不安」なのです。
優しい人にとっては断ることもストレス。どちらにせよストレスを感じるのなら、避けて話さない方がラクでしょう。
あえて帰る時間をずらす。相手のいない場所から帰る、なども十分考えられます。
この場合は…もう関係性をなくしたいとさえ思っているでしょう。
呆れるまでは行っていないため、距離を取れば違った関係性の作れる可能性はあります。
とはいえ、優しい人側にも課題はあります。
優しい人ほど注意して欲しい点も一緒にお話していきますね。
3.優しい人ほど我慢のしすぎに注意しよう
性格には必ず良し悪しがあります。
優しい人の課題としては、以下のことが考えられるでしょう。
- 我慢しすぎる
- 穏便に済まそうと考えすぎる
- 柔らかい表現にしすぎる
- 相手を傷つけないよう必要なことも伝えないことがある
お互いの関係性を続けたいとして…一歩踏み込んだ行動が必要になることもあります。
結果的にお互いが傷ついてはガッカリですよね。
① 我慢して去ることはお互いにつらい
我慢は不満となります。不満が続けば関係性は終わってしまうのです。
それはそれで残念ですよね…。
もともと、仲の良かった人であればなおさらです。
早めに不満が解消できれば関係性が続いたかもしれません。
相手は相手で「えっ?!」と驚くでしょう。こちらはこちらで、我慢している間に消耗してしまうのです。
そうならない対策が取れれば安心と言えるのですね。
必要なことまで我慢してはいけません。
我慢で済むと思うのですが、実際に我慢で済まなくなっているのですから。
② 伝えれば解決する問題もある
相手のためと思って意見をすることも可能です。もちろん押し付けにならない範囲でのお話ですが。
- 相手を嫌いになるわけではない
- 伝えることで、相手が変わることもある
- 伝えた結果で行動を決めてもいい
私も過去に友人を遠ざけました。
その際に「これは傷つくから言わないでくれ。」と、面と向かって伝えたのです。しかし彼は「俺は言うし。変わらないし。」と言ったため、縁を切ったことがあります。
伝えることで「意志がわかる」のです。
相手が理解してくれる可能性もあります。行動してくれなかったとしても、縁を切る原因は明確となるでしょう。
伝えることで「解決する可能性」が生まれます。これも作って欲しいのですね。
③ 嫌なことは嫌と言っていい
人は相当わかりやすく伝えないと理解してくれません。
小学生や中学生でもわかるよう伝える
これは鉄則です。
嫌なことをやんわり伝えても、伝わらないことが多いのです。わかるように伝える努力は必要でしょう。
- それは嫌だ
- やめて欲しい
- 傷ついている
ここまでハッキリ言った方がいい時もあります。
相手は傷つくかもしれません。しかし、わかりやすく伝えることで「良好にする気持ち」が残るのです。
呆れたらこんなこと言いませんから。関係性を続けたいから伝えるのです。相手がやめてくれたら「ありがとう」も言えますよね。
相手を労わる気持ちさえ持っていれば、嫌なことを嫌だと伝えて構わないのです。
傷つくかどうか決めるのは相手です。
こちらはハッキリ伝えつつも「人格否定」のような意見まで避ければいいのですね。意思疎通としての意見となります。
まとめ:優しい性格と向き合い、人間関係に役立てましょう
優しさも個性の1つであり、良し悪しの両方があります。
優しいから何とかなる!というものでもありません。優しさという特徴を知り、その特徴を生かしてどう生きていくかを意識しましょう。
呆れると人間関係は終わります。呆れる前の「最後の行動」なども用意すれば、相手との関係性が残る可能性もありますよ。
以上、今日はこんなところで終わりますね。Blue Rat WebのRyotaでした。
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