SNSをどの程度使っていますか?
今の時代、複数のSNSを使っている方も多いでしょう。私は個人で仕事をしておりますので、どうしてもSNSを活用しなければなりません。
この記事を書いている時点で総フォロワー数はおよそ24万。しかしX(旧Twitter)は使っていないのです。
SNSも向き不向きありますよね…。
私もXだけは使うことをやめました。
いくら便利でも人生の幸福度が下がっては使う意味がありません。
当記事は、
- 私がX(旧Twitter)をやめた理由
- X(旧Twitter)をやめて良かったこと
- SNSで疲れないための正しい使い方
上記をそれぞれお話します。
SNSで疲れているあなたはぜひお役立てください。
人生で役立つこともお話しています
SNSでメンタルの疲れている方へ、深い話もしています
1.カウンセラーの私がX(旧Twitter)をやめた理由
SNSと言っても山ほど数があります。
X(旧Twitter)・インスタグラム・TikTok…。YouTubeもSNSに近いものがありますし、最近はスレッズも登場していますよね。
X(旧Twitter)とスレッズは同じテキスト系のSNSです。しかし、利用者層も違えばアルゴリズムも違うんです。
アルゴリズムって何です?
何が優先的に表示されるか、などが違います。
ちなみに私のスレッズは「猫・犬・赤ちゃんの可愛い画像」ばかり出てきます。そうしたものに「いいね!」をしていたからです。
私がX(旧Twitter)をやめたのも「特徴が向かなかった」からなんです。それぞれ以下解説していきますね。
① 他のSNSと比べて攻撃的すぎる
複数のSNSを活用した結果、圧倒的にX(旧Twitter)が攻撃的でした。
- 否定、批判、誹謗中傷が多すぎる
- 意見が鋭い
- 討論や論破を好む傾向がある
もちろん、他のSNSでも批判や誹謗中傷は届きます。
体感で恐縮ですが、インスタグラムで1つ届く間にX(旧Twitter)では10以上届きました。
どうしてなんでしょうね?
利用者層の違いが考えられます。
インスタグラムは基本が画像ですから。どちらかと言えば利用者も女性が多く、画像を楽しむ層が中心でした。
X(旧Twitter)の場合は言葉で「主張をしたい方」が多く感じられます。その結果、主張の違う意見を否定する方が増えてきたのですね。
心理的には自己成長するより他人を下げる方がラクなのです。なので、人を下げて自分の優越感を満たしたい方が集まった印象がありますね。
② 一部の情報で誤解を呼ぶことが多い
X(旧Twitter)は強い拡散性があります。一方で文字数に制限がありますよね。今は制限なしでもできますが…長文なら全部を読む方も少ないでしょう。
結果として「間違った捉え方」をされることも多かったんです。
「無理せず過ごしましょう」の意見に対して「無理しなきゃいけないんです!」みたいな反論もありました。いや、これは反論というよりも感情をぶつけているだけなのです。八つ当たりですね。
しかも、人は感情で動きます。結果として拡散され、間違った捉え方が一気に広まることもあったのですね。
私も仕事の幅を広げただけで「この人はダメだ」と誤解されたことがあります。そうしたことからX(旧Twitter)の利用をやめることとしました。
③ 拡散性が高すぎて、届いてはいけない人たちに届きやすい
これも拡散性のお話。
何かを発信する時、特定の人に向けた話をします。これは誰でも同じでしょう。
- 心の疲れた人
- 仕事の順調な人
- 家族のいる人
色々ありますよね。問題は、その内容が届いてはいけない人に届くことです。これが批判の原因となるんですよ。
そういうものなんですか?
その悩みを持っていない人に届けば「甘えだろ」のように言われたりしますね。
結果として攻撃対象と選ばれます。他のSNSに比べてX(旧Twitter)は拡散性が強いですよね。
届いていけない層に届き炎上…というケースもありました。これがしんどかったので、心を守るために使うことを避けたのです。
例えば「怒鳴る人の心理や対処」の話をしたとしましょう。すると「突然叩かれたら怒鳴るだろ!」と怒る人がいるのです。
日常的なコミュニケーションでの話をしているので、叩かれることは別問題なのです。内容を見ればわかります。しかし…このような意見が通用しないのですね。
内容を見ず感情での八つ当たりが非常に多かったのです。
④ 心理的な影響が強すぎる(ストレスが多い)
ここまでのお話の内容が毎日のように継続したらどうでしょうか。疲れることは想像できますよね。
私は人の意見を真に受けやすい方でした。
どうしたらいいんだろう。でもやらなくちゃ…のように、毎日ため息を吐きながらX(旧Twitter)を利用するようになりました。この時点でストレスの原因となっていたのです。
寝る時も「朝起きて否定が山ほど届いていたら?」のような想像もしていました。寝つきも悪くなったんです。
「いいね」の数・インプレッション数も気にするようになっていきました…。
「これはツールによってメンタルダウンしてしまう!」
と思い、いくら仕事で役立つとは言え、X(旧Twitter)をやめることとしたのです。
実際にX(旧Twitter)をやめた日のこと
特に大きな誤解を受けた体験があります。
急に身近な人たちから手のひら返しで攻撃をされ、さらに拡散されたのです。
ちょうど次男が生まれ、妻が長男と次男を連れて里帰りしていた時でした。泣きながら妻に電話して相談したことを覚えています。
うへぇ…SNSに振り回されてますね。
インスタなど他のSNSは普通に使えていたんですよ。
ですので、二度とX(旧Twitter)は使わない!と決めました。
今も一部の情報収集に使うくらいで、自分のアカウントは完全に停止しております。
当時でもフォロワーさんは6,000名ほどあり、それなりに影響力がありました。でも、それ以上にしんどくなってしまったのです。その日を境にX(旧Twitter)を使うことをやめました。
自分の健康ほど大事なものはありません。あなたも心がグサっときたり、泣くような体験があるのなら停止しても構わないのです。
実際にX(旧Twitter)をやめてどうなったのか。そのことも続けてお話しますね。
2.X(旧Twitter)をやめて良かったこと
正直に申しますと、やめて良かったことばかりです。
- メンタル的に安定する
- スマホ依存が減る
- モヤっとしなくなる
他のことにしっかりと考える力を使えるのです。
私が体感したメリットを1つずつお話しますね。
① 人の意見に振り回されなくなる
X(旧Twitter)の中で、どういう意見を言われるか怖がっていたんです。それがなくなりました。
- 自分の意見に自信が持てるようになる
- 批判や誹謗中傷に怯えなくなる、自分をコントロールできるようになる
- 人の影響力を正しく判断できるようになる
X(旧Twitter)で「何を話すかなぁ…」ということばかり考えるようになっていたんです。
さらには、X(旧Twitter)で否定されると「自分はダメなのか」と思うようになっていました。それが見事になくなったんですよ。
そりゃ、違う意見の人もいて当然ですよね。
そうなんです。批判じゃなくて「違う意見の人」と捉えられるようになりました。
また、内容はともあれ「意見の伝え方に課題を持つ方」の多さもわかるようになったんです。
丁寧な伝え方のできない方は…その時点でお断り。
そのくらい「そもそもSNSで顔も知らない人だし」と、冷静に判断できるようになりました。
② 心の傷つく回数が減る
単純に否定や批判、誹謗中傷の届く数が激減しましたからね。50分の1になったと言っても過言ではありません。
毎日、嫌な意見が届くとジャブを受け続けるようにダメージになるものです。小さなストレスも持続で大きなストレスとなります。
傷つく回数が減ると、ネガティブな思考もなくなっていきます。
仕事についても「私はやっぱりこの仕事を堂々とすればいい」と改めて思えるようになりました。
批判について頭の中で討論を始めるものです。それで、どんどん頭が疲れていくんです。
批判を考えなければ、もっと楽しいことを考える余裕が生まれますよね。普段の生活に集中できるようになりました。
③ SNSを見る回数、数字に振り回されることが減る
SNS依存になると、3分に1回ほどSNSをチェックするのも珍しくありません。
X(旧Twitter)はテキストベースなので…簡単に更新できてしまいます。そのため、細かくチェックすることが多かったんですよ。
それはしんどそう…。毎回、数字気になりそうですね。
3分に1回見たって意味がないんですけどね。
「批判が届いているのでは…?」と、気になってチェックしていたのもあります。これがなくなりました。
他のSNSならそこまで更新頻度は増えません。1日1回チェックすれば十分です。数字だって、良い時も悪い時もあるでしょう。その程度と思えるようになったんです。
X(旧Twitter)の更新は1日2回程度でした。でも、何となく数字の伸びそうなことばっかり書いていたことを覚えています。
皆さんもX(旧Twitter)を見ることが「つらいなぁ」となっていませんか?
④ 「けしからん!」と思うことが減る
批判はもちろん、自分と違う意見を人を見ると「違うんじゃないの?」って思うものです。
これを繰り返すと「不満」になります。不満は怒りになり、そして恨みつらみになっていきます。当然、日常生活でも「これはおかしい」のように思いやすくなるんですよ。
特にX(旧Twitter)は…どこでも討論的なことをしてますよね。
二極化した意見は拡散されやすいんです。なので、極端な意見で溢れているんですよね。
そうした怒りの世界から抜け出すことができました。何というか…心の平穏を取り戻しましたね。
皆さんも上司から理不尽なことで叱られたら嫌でしょう。毎日、その理不尽さを浴びていたようなものです。
ブラック企業を退職した時のような清々しさがありました。
⑤ 睡眠習慣が改善した
SNSが気になると寝室にスマホを持ち込みます。
寝る前に「エゴサーチ」などを始め、どんどん時間が奪われていたのです。さらには、自分の評判を見るわけですからね。寝る前に批判を見たら眠れなくなるものです。
そりゃ見ない方がいいですよね…。
でも、使っていると見たくなっちゃうんですよ。
当然、それがなくなったんです。睡眠習慣が改善しますよね。寝つきが良くなったので、頭や身体の疲れもみるみる取れていきました。
X(旧Twitter)は際限なく情報を見ることができます。自分の良い評判が出るまで…と思いつつ、悪い評判を見て、さらに情報を調べるようになるのです。
これがなくなれば、睡眠時間は数時間単位で向上するでしょう。私もそうでした。
さて、こうした経験があったため、私もSNSの使い方を変えました。
私はもちろん、様々な精神科医さん・カウンセラーさんもこぞって仰る「正しいSNSの使い方」もお話していきますね。
3.SNSで疲れないための正しい使い方
人は自分の関わる情報を見る時にドーパミンが出ます。
ドーパミンは「快」にまつわるもの。意欲につながります。しかし、慣れてしまい依存的になるケースも出てきます。
SNSを見続ければ依存的になってしまうのです。さらに言えば、スマホから様々な情報を得ることも「快」になることが多いのですね。
スマホゲームもそうですよね。
競わせるだけでなく、ガチャシステム。ログインシステムがありますからね。
そこで、SNSの使い方を「自分主体」にしましょう。具体的には以下のことを取り組みます。
① 自分の発信に注力する
最初ですが、最も重要なのがコレ。
- 人のアカウントを監視しない
- 発信に対する反応を見ない、意識しない
- モヤっとしたら即ミュートする
特に「監視しない」「反応を見ない」が大事です。
反応を見ると「いいね」や「リプライ」を気にします。数字を気にすると…数字を意識して見続けるようになるんです。
人と比べることも注意が必要です。誰かに勝つ!と思ったら、際限なくライバルが出てきますから。
なので、身近な人のSNSを見ない方がラクなのです。
そもそもSNS交換を制限した方が良いでしょう。私も自分の発信はしますが、基本的にSNSで人をフォローしません。
その結果、ほとんどSNSで疲れなくなりました。
ちなみに批判や誹謗中傷は気にする必要がありません。関わらない方が良い合図なので、即座にミュートしましょう。
こちらの動画も参考になります
② 義務化しない
SNSは「単なるツール」です。どう使うかあなたが決めていいんです。
なのに、真面目な方ほど厳しいルールを作っているように感じます。
- 絶対返信しなきゃダメ!
- 批判は丁寧に応対すべき
- フォローされたらフォローし返す
- 全員の内容にいいねを押す!
それ、100人にできますかね…。無理なんですよ。無理なことを強いるから疲れてしまうのです。
確かに、返信とか考えちゃいます。
そもそも、返信しなきゃダメなのか?ということです。
疲れた日もあるでしょう。元気な日はともかく、イライラしつつ返信だと関係性にヒビも入るものです。
SNSを義務にする必要はありません。
相手が「どうして返信しないの?」と怒ったとしても、それは相手の使い方と違っただけなのです。
面倒ならDMも封鎖しましょう。
プロフィールにでも「返信しないことが多いですがご容赦ください」の一文でも書いておけば安心です。
③ 知りたい情報だけ見る
SNSは無限に情報が出てきます。
何となくダラダラ見ると終わりがありません。時間泥棒+脳が疲れてきてネガティブになります。
必要な情報のみ検索・閲覧
ここを強く意識しましょう。
私の場合も、欲しい情報があったら「その方の発信だけ見る」を心がけています。
ポイントは「人」で見ることです。否定的な人はいつまでも否定的なことを言ってます。
肯定的な意見でホッとしたいのなら、その人の意見は見ない方が良いでしょう。
SNSで時間を潰す、という行動がSNS依存につながるものです。
- 文庫本を読む
- 外の景色を眺める
- 昼寝をする
何でも構いません。他の行動で時間を潰すようにしましょう。
④ 承認欲求を満たすツールにしない
誰だって「認められたい、自分の価値を知って欲しい」という気持ちがあります。
SNSで承認欲求を満たそうとすれば、どうしても数字や「目立つこと」を意識します。数字で一喜一憂するようになってしまうんです。
あー、炎上もしそうですね…。
目立つため行動がエスカレートしますからね。
承認欲求は身近な人と満たし合えばいいのです。
- 近況報告
- 多少の愚痴から自分の思いを話す
- 身近な人から「凄い」と言ってもらう、共感してもらう
さらに自己承認をしましょう。自分で自分を認めればいいんです。
SNSを通じて「誰かに凄いと言ってもらいたい」として、もっと凄い人がいっぱいいます。そういう人と比べてつらくなってしまうんですよ。
「凄い人」じゃないのに、凄い人になろうとするからつらくなります。
⑤ 利用時間を決める
20時から1時間だけSNSを見る!のように決めれば、無限に使うことはなくなります。数字を気にすることも減っていくでしょう。
ちなみに自分の意思でSNSを見ることがやめられないなら依存です。3分に1回チェックしているのも依存と言えるでしょう。
依存的になると自分の意思ではやめられないのです。
物理的に使えなくするタイムロッキングコンテナを使いましょう。
以下のようなアイテムです。
皆さんがダイエットをしているとして、家にお菓子があるから食べるでしょう。お菓子がなければ「まぁ面倒だしいいか」とストップしやすいのです。
利用するための段取りが「面倒であればあるほど」使うことをやめようと思えます。
例えば、スマホ内で時間をチェック。やめようとしても、使えてしまいますよね。使えてしまうから見てしまうのです。
繰り返しますが、物理的に使えなくするのが簡単。ぜひ上記のアイテムをお試しください。
最後にSNSとストレスのお話をします。受け流すことも覚えましょう。
4.SNSのストレス対策で有効な方法
私もSNSを見ていて…ふと疲れることがありました。
そんな時は「自分の視界や思考が全てSNSの中にある」ような感覚になるんです。
うーん、わかるようなわからないような。
意識をそこに奪われているような感覚ですね。
例えば、外がメッチャクチャキレイな天気なのに、SNSの画面だけを見ています。他のことが視界に入っていないんですよ。
結果的にSNSの一言が「グサッ」と来ちゃうんです。
そこで、以下のようなことを取り入れましょう。
- スマホの画面をもっと遠ざける
- 自然と触れ合う時間を持つ
- 「どこの誰かも知らない人だし」と捉える
- いつやめても問題ないものだとリマインドする
- 基本的に数字を消す、フォローもしない
- 寝る前は見ない、可能であれば寝室にスマホを持ち込まない
- 身近な人とつながらない
- 確認を1日1回だけにする
- 明確なマイルールを作る
たったこれだけでも受けるストレスが減ります。
嫌な言葉を見たら、すぐに空でも眺めましょう。今ここに影響がないことがわかります。
反応する必要すらありません。目の前に相手がいるわけじゃないんですから。
ちなみに私のSNSマイルールは以下のようなことです。
- 返信を義務にしない
- 基本フォローしない
- 批判や誹謗中傷は全部読まない。最初の一文でモヤっとしたらミュート
- DMは連絡以外は基本返信しない
- 他の人の投稿は見ても反応はしない
交流したいなら、別のもので交流したらいいのです。SNSに振り回されるよりよほど安心ですからね。
マイルールを作って「確実に守ること」が必要です。なぜそのルールを設定したのか。傷ついた時の気持ちを忘れず、厳守するようにしましょう。
まとめ:使うSNSを決めて、無理なく使いましょう
X(旧Twitter)やSNSが悪いわけではありません。様々な意見が多い中で、自分を守る術がほとんど知られていないのが問題なのです。
ここのところ…傷つくような発言を簡単にしちゃう方が増えていますからね。
ツールでメンタルダウンしたり、健康面が不調になっては意味がありません。もっと自分勝手に使えばいいのです。
特にX(旧Twitter)は…最近は攻撃心を吐き出す場のような雰囲気もあります。皆さんも無理せずご活用ください。
以上、今日はこんなところで終わりますね。Blue Rat WebのRyotaでした
人生で役立つこともお話しています
SNSでメンタルの疲れている方へ、深い話もしています