皆さんは孤独耐性という言葉をご存じでしょうか?
文字通り、どの程度孤独に耐えられるか…という耐性のことです。孤独耐性の強い人は見捨てられ不安にも強くなります。
凄く大事な内容そうですね…。これ、高められるんです?
孤独耐性は高められます。寂しさにも強くなります。
私はカウンセラーとして活動する中で、孤独耐性の低い人が人間関係で悩むことを多く見てきました。
孤独耐性が低いから孤立が怖くなります。一人より苦手な人と一緒にいる方がマシと思いつらくなってしまうのです。
当記事では
- 現在の孤独耐性が高いかどうかの簡単なチェック
- 孤独耐性を高める具体的な方法
- 孤独耐性が高いと、人間関係などでどういうメリットがあるのか
そのポイントを1つずつお話していきます。
ぜひお役立てください。
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1.【簡単】今の孤独耐性の診断チェック/孤独に強いかを確認しよう
以下に内容にどの程度該当しているか、チェックしてみましょう。
- 一人で楽しめることが豊富にある
- 人と一緒より一人の方が気軽なことが多い
- 行きつけのお店、場所がある
- いつでも人と触れ合える場がある(習い事、SNSでのライブなど)
- 早寝、早起きの習慣がある
- 騒がしい空間より静かな空間が好き
- 人に頼るより、自分で解決する方がラクだと思う
- 対応能力、問題解決能力がそれなりに高い
- 他の人間関係を「絶対必要なもの」と捉えていない、オプションのような感覚である
- 団体行動と単独行動を選べる場合、単独行動を選ぶ
- 運動習慣を持っている
- 適切な体重である
該当するものが多ければ多いほど、孤独耐性は強いと考えられます。
孤独耐性についての考え方・捉え方
孤独に強いかどうかは遺伝子レベルで関係しているという研究があります。
孤独と肥満に関わる遺伝子が経路を共有しており、ダイエットに関心があったり運動習慣のある方の方が孤独に強い。などのお話もあるんですよね。
一方、孤独耐性がある程度高い方は行動にも表れます。人は疲れたり、不安の強い時に寂しさを感じてしまうのです。特に夜寂しさを感じるでしょう。
適切な生活習慣であり、夜も早めに寝る。飲酒などで不安をごまかさない…などをすれば、寂しい時間も少なくなります。結果的に一人を楽しみやすくなるのです。
考え出すと、既に行動に表れていそうですね。
孤独に弱ければ人と接したいと思いますからね。
一方、自分から寂しさの解消方法を持っていれば孤独が怖くありません。怖くない…というのも、意識を弱められるのです。ぜひ上記のチェック、意識してくださいね。
ここから孤独耐性を高める方法などもお話していきます。
2.孤独耐性を高める具体的な方法
孤独耐性の低い人は「見捨てられ不安」が発生します。
見捨てられ不安…怖い言葉ですね。
人と一緒じゃなきゃ怖い!ってなるんです。
なので「行かないで…‼」と足にしがみつくように、人から離れられなくなるんです。
苦手な人と一緒の方が一人よりマシ!
と思ってしまうのですね。
そうならないため、一人で生きる前提のイメージを持つことです。すると孤独耐性を高める方法も見えてきます。
具体的なポイントをお届けしていきますね。
① 一人の楽しみ、趣味を豊富に持つ
ソロ活、一人〇〇をどんどん増やしましょう。
人と一緒より、一人の楽しみに使う時間が多ければ…むしろ、一人を喜べるようになります。
- 一人ショッピング
- 一人ご飯、一人ラーメン
- 一人居酒屋
- 一人旅
- 一人焼肉
- 一人映画
山ほど考えられますよね。
ちなみに私は漫画やゲーム、創作活動に旅、ファッション…一人でやりたいことは山ほどあります。
一人居酒屋も結婚前は良く行っていました。一人より「この人と一緒は楽しい」と思える人でないと、一緒にどこかは行かないようにしています。
「人と一緒だと面倒だなぁ。」と思うくらいの内容を作りましょう。
私はファッションも趣味です。服を買う時に自由に見たいので、人と一緒じゃない方が楽しいと思えます。
人と一緒もいいけど、一人でも楽しめる。これが一人の楽しみに育っていきます。
② ゆるい関係性を増やす
ゆるい関係性とは
「挨拶はできるし、多少の雑談はできる。でも深いことは知らない」
というつながりです。
行きつけのお店やスポーツジムの常連さんみたいですね。
その環境だけでの出会いもゆるい関係性ですね。
私もスポーツジムに通っている時、施設内だけで交流する人たちがいました。もちろん、その場で会えたら会話する程度。約束などもありません。
ゆるい関係性は「いつでも会わなくできるし、ふと寂しくなった時にも会いやすい」のです。
深い関わりだと「関係性が悪化した際に面倒」です。
基本一人でゆるい関わりが多ければ、寂しい時に寂しさを解消しやすくなるのですね。
③ 自分発の人と交流できる場を持つ
私もYouTubeやラジオで発信活動をしています。
ふと人と話たくなったら、自分からライブをすれば済みます。その場で誰かが聴いてくれて交流できるのです。
寂しさは食事と同じ。お腹が空けばご飯を食べるように、寂しい時に解消できればいいのです。
とはいえYouTubeは敷居が高いでしょう。その場での交流なので…日ごろからラジオを始めてみるのがおすすめです。
今は個人でも気軽にパーソナリティになれるんです。週に1回ほど何か配信していれば、少しずつ聴いてくれる人も出てきます。
誰かが聴いていなくても「自分で声を出し、自分の声を聴ける」んです。自分の声を聴くだけでも心は安定しやすくなりますよ。
個人でラジオをするメリットのお話もしています
④ サードプレイス、第3の居場所を増やす
家と職場の往復にしない、ということです。他の居場所を増やせば出会いがあります。
出会いだけでなく「ホッとする感覚」を集められるんです。所属している、というのが孤独感の解消になるのですね。
確かに家以外で居場所欲しいですねー!
あなたが楽しめる場所に通い続ければ大丈夫です。
例えばそうですね…。
- スーパー銭湯
- サウナ
- 行きつけの飲食店
- 近場の居酒屋
- オンラインサロン
- 習い事
- いつも同じ時間に同じ場所でジョギング
色んな方法が考えられます。
私の場合は、私が運営する「ココイロサロン」も居場所となっています。他にも、スポーツジムや行きつけの飲食店などもサードプレイスでした。
他にも「夜カフェ」「バー」も通い詰めて、行きつけの場所を作っておりましたね。結婚後の今でも時々顔を出すことがあります。
続けて、孤独耐性を高めた場合のメリットもお話していきますね。
3.孤独耐性を高めることで得られる意外なメリット
孤独耐性の高い方は「一人が怖くない」のです。
見捨てられ不安の強い人は一人に怯えています。一人で堂々とできない人は、一人を「可哀そうな人と思われそう」と感じています。
人間関係で役立ちそうですね!
それだけではありません。具体的なメリットがたくさんあります。
私自身も基本一人を選び、一人を満喫しています。面倒な人と一緒なら、喜んで一人を選びたいと考えています。
そんな私が実感するメリットが以下のとおりです。
① 苦手な人、嫌な人と明確に距離を取れるようになる
嫌われても構わないと思えます。
これはアドラー心理学で言う「嫌われる勇気」にも当てはまるもの。人間関係で無理がなくなるのです。
- 嫌なことを嫌だと言える
- 安易に連絡先を教えなくなる
- 割とストレートに意見を伝えられる
ネガティブを表現しやすくなるんです。
嫌われるのが怖いと言いたいことが言えません。人までフリをしてしまうのです。
嫌いな人・苦手な人に好かれる必要ってありませんよね。むしろ距離を取りたくなるのが通常です。この感覚ですので、人間関係を間違えなくなるのです。
② 将来の孤独不安が解消する
将来不安の1つに孤独感があります。
ああ、確かに…歳をとって一人は不安かもしれません。
結婚したから安心。今は人がいるから安心でもありません。
人間関係は入れ替わりもあります。家族だって…事故や大病、または関係性の悪化も可能性はゼロではないでしょう。
孤独不安の強い人は「誰かと一緒じゃないと不安」なのです。
孤独耐性が高ければ「一人が怖くない」ので、孤独不安が解消します。
長生きすればするほど、親しかった人たちも減っていくでしょう。
この時に寂しさを解消したり…一人で楽しめることがあると生き生きできます。
いつだって「人や動物などと関われる方法」を知っているからです。
③ 自分に時間やお金をたっぷり使えるようになる
皆さん、人と会う時に想像以上に労力を使っていることを知っていますか?
もちろん会い方にもよりますが…。
- 食事代 3,000円くらい(場合によりもっとかかる)
- 身支度などの時間
- 日々の連絡などの時間
- 移動費、移動時間
もちろん、1つ1つは微々たるものでしょう。
では、上記のような労力が10人分発生したらどうでしょうか。毎週、休日の度に友達と会っているなら大変です。
会う人を制限すれば無駄な労力・支出は減るのです。
特に苦手な人には注意が必要です。
あなたが気を使う。相手は好きなだけ話しスッキリして満足。だと、あなたは何もかも奪われている状態なのです。その分、自分に時間やお金を使った方が良いでしょう。
私は服が好きです。毎月、服に1万円以上は使っているでしょう。これができるのも、人に使うお金がないからとも言えます。
特に「接待費」のような付き合いがありません。何となくダラダラ会う…は少しずつ減らすと良いでしょう。
④ 基本1人での生活ができるようになる
誰かがいなきゃ!ではなくて、いないことが前提となるのです。
これはメリットなんです?
色んな能力が上がっていきます。
特に問題解決能力、対応能力の2つはみるみる上がりますね。
人がいると、どうしても人を頼ります。友達に何もかも聞いていれば決断力は下がるでしょう。先に自分で決断する癖が身につきます。
人がいるのも当たり前ではない、という気づきも得られます。
良好な人との時間を「かけがえのない時間」と考えやすくなるんです。後は…基本1人なので、苦手な人と無理して付き合う気持ちもなくなっていきますね。
最後に、実際に人間関係を減らしている私の状況をお話したいと思います。
4.私が人間関係を減らした結果、どのようになったか
私はほとんどの人間関係を手放しました。
33歳の時に独立。その時に「元会社の人」「一部の友人」「ほぼ会っていない人たち」などとの交流をやめたのです。
というのも…仕事と家族の2つに注力したかったためです。
重要な決断でしたが、やってみて驚くほど問題がなかったのです。
そもそも影響がない。またはマイナスの影響だったのですね。
人間関係を減らした後で感じたこと。1つずつお話していきます。
良好な人が10名ほどいれば満たされる
人間関係は数ではありません。数が多くても、仲が良いという思い込みでは満たされないのです。
これ、辛辣ですね…でもそうかも。
結局は自分の承認欲求を満たしたいだけなのです。
真に良好な人は要求の少ない人と言われています。
良好な人は10名ほどいれば、定期的に誰かと会うことができますよね。しかも負担がありません。
私も現在は…
- 高校時代からの友人2人
- 社会に出てからの友人6名
上記が私の中心的な人間関係です。
ともあれ、他の人間関係もあります。個人事業主同士のつながりなどもありますからね。
いつでも人と触れ合える、交流ができれば寂しさはない
私はオンラインサロンも運営しています。
- いつでも人と話せる
- サポーターの方々がいる
- ライブ等で自分から発信ができる
上記の関わり方を持っています。ゆるい関係性であったり、教える・教えられるの関わりがあるのです。
他にも、良くして頂いている法人さんもあります。スポーツジムで知り合った美容師さんの美容院に行き、話すこともできます。
良好な関わりがある、ということですね。
そうなんです。なので、深い関わりばかりじゃなくても良いのです。
突き詰めれば「私を知ってもらえる」があれば、承認欲求は満たされるのです。
そもそも、私は承認欲求が低いです。自分の知識を自分を知ってもらうために活用することは…あまりありません。
自分らしい活動をしていることで、自信が身につきます。自信があれば、人との関わりで自分を保つ頻度は少なくて済むのです。
自己成長+自分の趣味に時間を使えて満足度が上がる
当然、交際費や時間が浮きます。
私は日々様々な仕事・活動をしています。それでも多少は自分に時間が使えるのです。
- 勉強時間、本を読んだり考える時間
- 運動習慣
- ゲームや漫画などの娯楽
- 少しビールでも飲みつつ、YouTubeで好きな動画を観る
上記の時間をほぼ毎日持てます。
LINEの返信で時間を奪われることはありません。休日は家族と過ごせます。その上で、無理なく友人らと会えればいいと思っているのですね。
ちなみに交際費が少ないので、その分趣味にお金を使えます。服は割と買いますし、漫画やゲームもちょいちょい買ってます。特に「望まない関わりで出ていく支出」がないことが嬉しいですね。
まとめ:孤独耐性を早い段階で高めていきましょう
孤独耐性が低ければ人と会う頻度が増えます。
良好な人ならまだしも、苦手な人と一緒+お金を使うなんて勿体ないじゃないですか。それより一人で自分らしいことにお金や時間をかけた方が良いのです。
人は遅かれ早かれ、人との触れ合いは制限されていきます。
年齢共に一人の時間・自分と向き合う時間も増えるでしょう。孤独に慣れていくことは、将来の不安解消にも役立っていくのです。
ぜひ、孤独耐性を高めるワーク。実践していきましょう。
以上今日はこんなところで終わりますね。Blue Rat WebのRyotaでした。
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