終わらない仕事量を任され、ミスをすれば上司に叱られ、スズメの涙ほどの給料しか貰えない。日本のサラリーマンは砂漠の中を旅するように過酷です。時に頭を抱えるように悩みます。
「どうしたらこの悩みから解放されるのだろう。」
そこでお勧めしたいのが焼き鳥屋でビールを飲みながら同僚と愚痴を言い合うこと。昔から映画やドラマのワンシーンとして定番ですよね。なんでそんなことがお勧めなのかって?実はたくさんの理由があるんです。
焼き鳥屋がサラリーマンのオアシスである理由
昭和から焼き鳥屋はサラリーマンに人気のお店でした。
- デートで使うにはお店の雰囲気が雑多だし臭いも気になる
- 値段が安く、お小遣いでもお手ごろに飲める
- カウンター席が多い
- 男が好きな料理がズラリと並んでいる
のような理由で、まさに働く男たちのオアシスだったのです。最近ではオシャレな焼き鳥屋も増えてきましたが、まだまだ小さなお店でカウンター席のみの焼き鳥屋はたくさんあります。
仕事で悩んでいるのに気軽に入れないお店に立ち寄りたく無いじゃないですか。入った時に大将が「いらっしゃい!」と声を掛けてくれ、お店の中も自分と同じようなサラリーマンばかりだから落ち着けるんです。
焼き鳥屋で愚痴を言い合うことが仕事の悩みを改善する理由
焼き鳥屋の良さを話した上で、愚痴を言い合うメリットについてお話します。
仕事で愚痴を言う人ほど仕事を辞めない
「愚痴を言うなんて見っとも無い。」「人と飲むくらいなら直帰して自宅でゲームをする。」と考える人が増えています。これは危険です。仕事の悩みをアウトプットできないので、どんどん抱え込んでしまうからです。
人は頭の中だけで物事を考えると悪い思考へ向かいます。発表会や面接の前日に「失敗したらどうしよう。」と思いますよね。これと同じです。
会社は理不尽なことが合って当然の場所です。縦社会であり、上の人は上の人なりの悩みを抱えています。下の人は自分のことや現場を回すことで手一杯。経営や運営側と現場で対立があるためです。理不尽なことを真面目に受け止め、考え込む人ほど仕事に悩むようになり精神的に病んで仕事を辞めてしまいます。
普段は言えないことが共有できる
仕事仲間は友人関係とは違います。仲が良くても衝突することがありますし、言えない不満が貯まります。仕事とは離れた場で接することで、普段は言えないことも本音で言い合えます。
- 普段は怒りっぽいけど、それは自分でも悪いと思っている
- お互い仲良くやって将来はツートップでやっていこう
私もこのようなことを同僚と話していました。
焼き鳥屋の場合、空間が狭くお互いの距離が近いためより親しい会話ができます。(心理学的にはパーソナルスペースが近いためです。)
パーソナルスペースとは、他人に近付かれると不快に感じる空間のこと。一般に女性よりも男性の方がこの空間は広いとされているが、社会文化や民族、個人の性格やその相手によっても差がある。
一般に、親密な相手ほどパーソナルスペースは狭く(ある程度近付いても不快さを感じない)、逆に敵視している相手に対しては広い。相手によっては(ストーカー等)距離に関わらず視認できるだけで不快に感じるケースもある。
食欲が幸せを感じさせる
仕事が忙しいと食生活が乱れます。特に一人暮らしだと冷凍食品やレトルト類・豆腐中心の食生活になり体力が衰えます。栄養が偏るため、肉体的にも精神的にもエネルギーが足りなくなり倦怠感が生まれます。これも仕事でミスが増える原因です。
焼き鳥屋では肉を中心に食べるため食欲が満たされます。アルコールで高揚感が生まれます。この2点により、満たされた気分で帰宅することができます。会話でストレスも発散できるためスッキリできます。
サラリーマン仲間を見て安心できる
SNSで色んな人のプライベートが簡単に見られるようになりました。SNSでは良い自分・人が羨ましそうにする自分を表現しますので「辛いのは自分だけ何だろうか。」と不安になります。
男が集う居酒屋では忙しそうに働くサラリーマンが集まります。「やっぱり皆、汗水流して働いているんだ。」と分かるだけでも安心感につながります。
仕事が忙しいほどプライベートを楽しんだ方が良い
d-labo(スルガ銀行夢研究所)が実施したアンケートでは、年収300万円未満の男女19%の趣味が家でゲームでした。仕事が忙しいと平日は家と職場の往復だけ。休日は家でゴロンとしてしまいます。これでは仕事の疲れは取れても、不満を外に出すことはできません。
今回は「焼き鳥屋で同僚と愚痴」と言う内容をお話しましたが、焼き鳥屋・同僚と限らず色んな人と仕事の話をするべきです。
Barで出会った人たちの記事でもご紹介した通り、自分と立場の違う人たちと話をすれば理不尽な命令をする上司の気持ちが少しだけ理解できるようになります。相手の気持ちが分かれば腹の立つことを言われても自分なりに納得できるようになります。
まとめ
日本でサラリーマンをするなら、真面目過ぎない方が得をする方が良いです。日本人は生真面目で周りの目を気にしますから、過酷な職場でも我慢してしまいます。10年勤めても手取り18万円を超えないような職場はワーキングプアになるだけです。
私のように自宅で収入を得ることを考えても良いですし、コミュニケーションを上達させて会社で居場所を作るのも良いです。