友人の結婚式で「写真を撮ってくれ!」と頼まれていませんか?
長年の交流がある友人だからこそ、プロレベルの写真を残してあげたいと思うもの。写真撮影が上手なのも、男の株を上げてくれます。
そこで今回は元結婚式場のスナップ写真カメラマンだった私が結婚式でワンランク上の写真を撮影するポイントをご紹介します。これを守るだけで一気に結婚式の写真がプロっぽくなりますよ。「お前、写真上手いな!凄いな!」と言われちゃいましょう。
結婚式の写真をプロっぽくする3つのポイント
結婚式の写真を撮る際に重要なことがあります。
カメラの性能=良い写真
です。なぜなら、結婚式は撮影が難しい場所だからです。
- 会場が明るくなったり暗くなったりする
- 撮影時間が限られている
- 被写体に自由に近づけない
の理由により、写真撮影に不慣れな人だとボケた写真しか残りません。カメラにはカメラ内で写真を明るくできるISOと言う数字があります。これが高ければ高いほど、暗い場所でも明るい写真が撮影できます。が、画像が粗くなります。
一眼レフやミラーレスの最新機種だとISOを高い数字にしても画像が粗くなりにくいのですが、コンパクトデジカメだと直ぐに粗くなります。スマホで撮影した方がマシな状況になることもあります。
一眼レフ+f値の低い明るいレンズを購入できれば、それだけで写真のクオリティは上がります。
とは言え、撮影機材に関わらず結婚式の写真を上手に撮る方法があります。それは以下の通りです。
「今何をしているのか」を分かるように撮る
結婚式は色んなイベントがあります。今、何のイベントをしているのか、を分かるように撮影すると結婚式らしい写真が撮影できます。
例えばバルーンリリースをしているのに、風船を持った子供の写真だけ撮影しても意味がありません。風船だけではバルーンリリースとは感じられないためです。ゲストと新郎新婦が風船を持っている・風船を離す・空に上がった風船の3つの写真を撮影して初めて「バルーンリリース」の写真になります。
ケーキ入刀もケーキにナイフを入れる瞬間だけ撮影してはいけません。ケーキが会場に入ってきた時の新郎新婦の表情。新郎新婦近くに集まっているゲストの雰囲気。ケーキを入刀した時は手元だけでなく新郎新婦も一緒に撮影。
こんなことを意識すれば誰が見ても「結婚式」と分かる写真になります。
席からズームで撮影しない
この写真をご覧下さい。新郎新婦が歩いていますが、どこを歩いているのか分かりません。入場なのか退場なのかも分かりません。なぜこのようになってしまったのか。新郎新婦中心の写真だからです。
先ほどお話した通り、結婚式の写真は今何をしているかが分からないといけません。
「うんと・・・最初の入場かな?」と考えるようでは結婚式の写真としては失敗です。
- ズームをするより広角にする
- 写真内にゲストも入れる
- 明るく撮影する
ことを心がけましょう。一般的にカメラは広角にした方が明るい写真が撮影できます。ズームするとf値が上がり暗くなります。アップの写真を撮影したいなら席からズームするのではなく、席を立つことが大切です。
フラッシュを天井に当てる
先ほどご覧頂いた新郎新婦が歩いている写真をご覧下さい。新郎新婦だけ明るく写っています。これは正面からフラッシュを当てたため、新郎新婦だけが光ってしまったからです。
フラッシュは天井に当てることで、被写体全体を自然に明るく撮影することができます。
カメラに搭載されているフラッシュは正面しか当てられません。別のフラッシュを購入する必要があります。結婚式だけでなく、室内で撮影する全てのシーンで使えます。
さらに裏技
良い写真を撮影するもっとも簡単な方法。それは、カメラマンの近くで撮影することです。結婚式のカメラマンはタイムスケジュールだけでなく、新郎新婦がどこの扉から入退場するかまで把握しています。ケーキ入刀なども、どこから撮影すればベストかを知っています。
ちなみに私は友人の結婚式でカメラマンがベストの位置に来る前に陣取って撮影しておりました。それが続いたところ、カメラマンから「君は動きが良いね。アルバイトでも良いからうちで働いてみない?」と声を掛けられました。
結婚式だから席を立ってはいけない訳じゃないんです。皆が座っているシーンでも席を立ち、被写体の近くに行くと素敵な写真が撮影できます。新郎新婦に許可を取り、積極的な撮影を心がけましょう。